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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「雨の御堂筋」欧陽菲菲

1971年…だったかな?いずれにせよ、私は生まれていない頃のヒット曲。
作曲はひょっとしたら下手な日本人より余程日本通なアメリカのギターインストゥルメンタルバンド、ザ・ベンチャーズ。因みに原題は「A Stranger In MIDOUSUJI」つまり、「御堂筋の見知らぬ人」っていうタイトル。雨なんざ何処にも出てきやしない(微笑)。

後に歌っていた台湾出身の歌手、欧陽菲菲は「ラブ・イズ・オーヴァー」という大ヒット曲を放ち(こっちは丁度リアルタイムでヒットしていた記憶がある)、再び脚光を浴びることとなることも私なんぞが偉そうに語る事でもあるまいが、こうしてオリジナルを聞いてみると、同じ「ベンチャーズ歌謡大全」というCDで中澤裕子がカバーしているヴァージョンのあまりの出来の悪さにあきれ返ってしまう。
思うに、今の歌手って変なところに力をこめて歌ってて、それが悉く私の感性のツボを外しまくっているケースが多いような気がする。日本人なのにヘンに英語的な発音で歌う歌手もやたらに増えたし。母国語を大事にせぇよ、と小一時間(以下略)したくなる。
台湾人の発音する日本語がこれほど力のこもったもんなのかい、と私なんかは改めて聴き返すとびっくりしてしまうんだが、これって私だけなんだろうか?私異常なのかな?

この頃のベンチャーズは、やたらに日本に来日していて、日本人歌手に数多くの楽曲を提供していた。
上記の「ベンチャーズ歌謡大全」は確かワーナーから出てたかな?この曲以外にも「京都の恋」や「京都慕情」「長崎慕情」といった渚ゆう子のヒット曲から、誰も知らないような曲まで、果ては前述の中澤裕子のど下手なカヴァーまでやや玉石混交のきらいはあるものの、ベンチャーズが日本の歌謡史に残した足跡を知るには充分すぎるCDとなっている。

だからぁ、黒人音楽に影響を受けた歌い手が異常に多すぎるんだって。黒人音楽は常に奴隷的労働と貧困とがその背景について回るわけですよ。そんなことを肌で感じられる日本人が、まして若い連中がどれくらいいると思ってるんだよ。音楽を勉強する前に歴史を学べよな、全く。

…すみません、第1回は途轍もなく支離滅裂です…(猛省)。