シャツの上から4番目のボタン

ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ザッツ・オールライト・ママ」ダーティー・サーティーズ

オリジナルは1950年、ジミー・ロジャースが歌った曲。一般的にはエルビス・プレスリーを一躍有名にした曲、ということになっている曲。
で、今回この曲を演奏しているダーティー・サーティーズは日本のバンド。メンバーは1960年代の日本の音楽シーンを支えた人たちでほぼ構成されている。
リード・ギターは「雨のバラード」のヒットで知られる元ザ・スウィング・ウェストの山本徹(当時の芸名は梁瀬トオル。故人)と元ザ・ヴィレッジ・シンガーズの小松久、リズム・ギターはカレッジ・フォーク・グループ、ザ・ブロード・サイド・フォーのリーダー…と言うよりかは、かの黒澤明の息子って言った方が早いかな?という黒沢久雄、ベースは寺内タケシとバニーズのメンバーとして活躍した鈴木義之(当時はリズム・ギターだった)、ドラムスは小松久とヴィレッジ・シンガーズで一緒だった林ゆたか(当時彼が経営していたライブハウス「ケントス」がこの曲が収められているアルバムのライブが行われた場所である)、更に、彼らの音楽(つまり、GSやフォーク)に影響されて後にハルヲフォンというバンドを結成する近田春夫がキーボードで参加、女性ヴォーカルは60年代のアイドル歌手・槇みちるというラインナップ(この他にサポートメンバーでもう一人ドラムとピアノがいるんだが省略)。
何と言うか曲自体はシンプルなロックンロールなんだが、ライブならではの熱気と言うか、勢いのようなものを感じずにはいられない。
結構当時の若い人たちも楽しんでいる様子が歓声等からもうかがい知れるところが興味深いところである。著作権年を見ると1977年(昭和52年)とある所を見ると、そろそろニューミュージックが隆盛を迎える頃だと思われるが、老若男女押しなべて皆様ノリノリである
もはや何も言うまい。これが「平和」ってことなんだろうなぁ。