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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ブルー・レディに赤いバラ」ヴィック・ダナ

今回は珍しくベタなスタンダード・ジャズ・ナンバーでお届けすることにしよう。
この「ブルー・レディに赤いバラ」という曲は随分いろいろな歌い手・ミュージシャンが取り上げている作品だが、ここで紹介するのは「僕たちのヒット・コレクション」だか何だかいうオムニバスCDに収録されていた、ヴィック・ダナという歌い手の歌うヴァージョンである。
1966年にリリースされたそうなのだが、あの時代というと日本ではぼちぼちGSブームが始まりかけていて、アメリカでもコンテンポラリー・フォーク(日本では何故か「モダン・フォーク」と呼ばれていた)やサーフィン/ホットロッド・ミュージック(ビーチ・ボーイズなどに代表される軽快なポップ・ロック)がメイン・ストリームに躍り出てきた時代。そんな中で、言わば時代遅れともいえるような(日本で言うならすっごくべたべたな歌謡曲、というような所かも)こういった曲が当たり前のようにヒットしてしまうあたりにアメリカの音楽シーンの底の深さを感じさせられてしまう。
いいものはいい、ということなんだろうか。