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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「恋のピストル」ザ・ルビーズ

私を勝手に「石川梨華好き」に認定してしまった所沢のYさんというおじさんがいる。
今でこそ会社勤めをしながら(定年間近だけど)気分転換に地元のタウン情報誌に自分が好きな音楽のコラムを書いたり、ギターインストやネオGSバンド(ってのがあるんですよ、今時分にも)のCDの解説をしたり、バンド活動に勤しんだりと結構茫洋とした風貌からは想像もつかない多忙なおじさんである。そのおじさんがほんの少しだけ在籍していたGS時代のバンドが今回紹介する「ザ・ルビーズ(以下ルビーズ)」である。
と言っても、彼が参加した音盤はこの「恋のピストル」のみ。かなり大幅なメンバーチェンジがあって、彼はバンド仲間と共にルビーズに参加したのだそうな(因みに、そのバンド仲間の方とは些細なことから仲たがいしてしまい、未だ音信不通なのだとか…Yさんは今でもそのことを悔やんでおられる。このバンド仲間の方は現在音楽評論家として活躍されているのだとか)。
曲の方は実に能天気なポップ・ナンバー。演奏は先頃亡くなったジャズギタリストの沢田駿吾氏をはじめとするジャズミュージシャンが担当しているため、Yさんたちはコーラスのパートだけ別で録ったというのがいかにも時代を感じさせるエピソードである。何だか適当に作ったことこの上ないような楽曲だが、こういう曲を聴いていると、些細なことで落ち込んでいる自分がバカバカしく思えてくるから不思議なものである。
「昭和元禄トーキョーガレージ ポリドール編」というCDに収録されている。