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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ウルトラマンメビウス」ツッコミレビューVol.8

第8話「戦慄の捕食者」(脚本:小林雄次 特技監督:菊池雄一 演出:梶研吾

いやぁ、こんなに密度が濃くなるとは思っても見なかった。各キャラクターがよく動いているのがじられてまいりましたよ。さて、それじゃ、いっちょやりますかTransformation…ではなくて(謎)。


・あらすじ
ミクラスをカスタマイズする」という発案がいきなりなされる所から今回の話は始まる。
前回「ファントンの落し物」でメビウスが切り落としたボガールの尻尾に電流を流して見たところ、異常なまでに収縮したことから、ボガールに対する攻撃として電気攻撃が有効と判断したGUYS上層部は、ミクラスに放電能力を追加した「エレキミクラス」へとカスタマイズするという。そのために、放電能力を持つ怪獣の特性を付加するというわけなのだが、そこで選ばれたのが…エレキング!そう、「ウルトラセブン(1967)」に登場したあのエレキングである(コノミタン(微笑)は間違えてドキュメントZAT、即ち「ウルトラマンタロウ(1973)」に登場した怪獣のデータの方で検索をしてしまったようだが、あれはマニアには不向きとされる再生エレキングなので念のため)。
ミサキ女史曰く、「レジストコード:ツルギに対抗するためにもGUYSの強化は必要である」とのこと。しかし、せっかく会えたセリザワの正体がツルギであることに動揺を隠せないリュウはミーティング中にもかかわらず席を立ってしまう。
一方、マルがトリヤマに申し訳なさそうに告げて曰く、「地下の粒子加速器が故障し、高分子ミストが漏れているらしい」とのこと。高分子ミストはマケット怪獣を起動させる上で重要な物質。大変だ調査を…と!
サコミズ隊長の肩先にへんてこりんな生き物が!…何だかエレキングに似ているような…そう!小型のエレキングである。何故こんなことになったのかというと…テッペイくん、説明よろしく!
ミクラスエレキングに倒されたことがあるので、ナノマシーン状で保存されているミクラスの情報がエレキングの情報に拒否反応を起こしたので、その弾みで高分子ミストが漏れ、基地の内部にあったエレキングの情報と結合した結果できたもの」
…なんだそうです。ま、事故でできてしまった中途半端なマケット怪獣ってわけです。当然、こんなちっちゃなマケット怪獣では戦力としては使えないわけでして、「いいからさっさと処分しろ!」とトリヤマ補佐官はかんかん。「え〜、だって何も悪いことしてないじゃないですかぁ…」とごねるコノミタン、かわいい(微笑)。でも結局一分が経過し、小型エレキングは消えてしまう…がっくり落ち込むコノミタン、期せずしてBGMがガクッとテンポが落ちるあたりは芸が細かい(微笑)。
一方、小高い丘の上…第1話に登場したかの「ウルトラ五つの誓い」をミライと二人で唱和したあの場所で一人たそがれるリュウ…彼を追ってきたミライが無邪気に、「僕らの思い出の場所ですね」と言うが、リュウは「僕らじゃねぇ!」と怒鳴る。
ここからセピア色の回想場面。やはり今回のようにリュウは落ち込んでいる。ふと、ぽん…と肩を叩く手…セリザワだった。隊長用の白い襟の戦闘服を着込んでいる。
セリザワ「どうした?リュウ…」
リュウ「隊長、俺、見たんです…総本部のアーカイブ…俺、地球を守ってきたのはずっと防衛チームだとばっかり思ってたんです。でも…ウルトラマンに頼らずに怪獣を倒せたケースなんて殆どない…教えてください、セリザワ隊長!俺たちGUYSの存在意義って、何なんですか!?」
セリザワ「…一つ!他人の力を頼りにしないこと!」
リュウ「…え?」
セリザワ「ガキの頃、友達が教えてくれたんだ。『ウルトラ五つの誓い』っていうらしい。ウルトラマンが残していった言葉なんだそうだ。これまで人類は幾度となくウルトラマンに救われてきた。それは、俺たち防衛チームが限界まで戦い抜いたときに、ウルトラマンが現れるってことなんじゃないのか?俺たちがいるから、ウルトラマンは今までこの星を見捨てなかった。そうは思わないか、リュウ?」
そんな思い出を語るリュウ…しかし、あの時そのセリザワはリュウに「誰だ、おまえ?」と冷たく言い放った…。リュウにはどうしても信じられなかったのだ…。
「隊長…一体どうしちまったんだよ…」
そんな折、セリザワと謎の女が廃工場のような場所で相まみえていた。
その気配を感じ取って、リュウと分かれて廃工場へ向かうミライ。
さて、その頃他の隊員たちは、基地内部の食堂で暢気に昼飯を食べていた…ところだったが、何故か室内の照明が点滅しだす…犯人はあの小型エレキング!慌ててつまみ出そうとするジョージだったが放電攻撃を喰らって気絶してしまう(壮絶な髪形になってます…笑)。で、またしても消えた小型エレキング…いや、今度は司令室に現れてます(苦笑)。何故か電動式のコーヒーメーカーを持っておろおろしているサコミズ隊長が実に気まずそうでナイス(笑)。どうやら、漏れ出した高分子ミストが次々とエレキングの情報と結合し、次から次へと小型エレキングを生み出しているらしい…どんだけぇ〜!?(←をい)
一方、セリザワ対謎の女との対決現場に到着したミライだったが間一髪謎の女に逃げられてしまう。
またしても邪魔をされたと思い込み、ミライに食って掛かる素振りを見せ、謎の女を追おうとするセリザワにミライはこう叫ぶ!君も同じウルトラマンだろう、と…。
ミライ「その青い体…宇宙警備隊員でない君が何故この地球で戦っているんだ!?教えてくれ!何故君はボガールを狙う?」
セリザワ「ボガールは全てを喰らい尽くす者。ヤツの牙にかかり、いくつもの星が滅ぼされてきた…この星も、今やヤツの餌場だ!」
お前がいくら倒しても次々と餌を呼び寄せる、と言い残し、セリザワ=ツルギは消える。追おうとするミライだったが、基地からの通信でボガール出現を知り基地へ戻るのだった。
さぁ、早速「GUYS,Sally Go!」「G.I.G!」となるところだが…ジョージがワンテンポ遅れて「じーあいじー…」とへろへろな状態で返事…まだ治ってなかったのか(苦笑)。代わりにコノミが出撃することに。エレキミクラスを使うのだからま、当然か。
ガンフェニックス、スプリット!分離したガンローダー(ミライ&コノミタン搭乗)は着陸し、ボガールを地上から追う。リュウ&マリナ搭乗のガンウィンガーは空から攻撃を開始する…が、ボガールの念動力に捕まり、身動きできなくなってしまう。急いでミクラスを出現させようと走るコノミタンを追ってミライも走るが、そこにセリザワ登場。にらみ合いとなる。
何とかミクラスリアライズ(起動)され、いきなり先制攻撃炸裂!ボガールがひるんだ隙にガンウィンガーは脱出するが、エンジンが限界に達しているため長時間飛ぶのは困難…やむを得ず着陸する。一方。先制パンチを食らったものの、ボガールは念動力でミクラスを翻弄する。電撃も近寄らなければ使えない…手詰まりか?
しかし、ここでテッペイくん何かを思いついた。
テッペイ「エレキミクラスに使用したのは、エレキングのデータだけですか?」
マル「いえ、他にも複数の電気怪獣のデータを併用しています」
ミクラスが消えてしまった。しかし、時間切れではないらしい…。
ボガールは今度は地上から攻撃をかけるリュウとマリナに襲い掛かる。ボガールの吐き出す光の球の爆風に吹き飛ばされ、マリナが怪我をしてしまうが…ボガールの背後で何かが動いたような気配が…。
あ!ミクラスが姿を現した!
ミクラスのカスタマイズに使われた放電能力を持つ怪獣はエレキングだけではなかったのだ。「ウルトラマン(1966)」に登場したネロンガ、「帰ってきたウルトラマン(1971)」に登場したエレドータスのデータも使われていたのである。この2匹に共通する能力は…「透明になれる能力」なのだ!
従って、消えたかに見えたミクラスは透明になってボガールの背後に回りこみ、正に不意打ちの電気ショック攻撃を仕掛けた、と言うわけ。正に「電撃戦」!しかし、やはりボガールは手ごわい。
セリザワが動いた。言うまでもなくボガールを倒すために…しかし、ミライは呼びかける。セリザワさんを待っている人がいるんだ、と…セリザワの表情が少し強張る…ツルギに乗っ取られたかに見えたセリザワの体にはまだ彼の意識が残っているのか…。
メビウス登場!そして今度こそ時間切れでミクラス、ヴァニッシュ(消滅)。
あれだけミクラスに攻め立てられてもなおボガールはメビウス相手に一歩も退かない。指物メビウスも苦戦中…とそこへ、セリザワが変身しようと動く…あ、リュウがそこへタイミング悪く登場!
「セリザワ隊長…何で無視するんですか!?」
構わず変身するセリザワ=ツルギ…。
しかし、メビウスが格闘しているにもかかわらず、ツルギは必殺光線・ナイトシュートを発射する!
慌てて飛び退るメビウス。しかし、構わず二撃目のナイトシュートを放とうとしたツルギに、リュウが叫ぶ!
「止めてくれ、セリザワ隊長〜!」
その叫びが聞こえたのか、動きを止めるツルギ…しかし、その隙を突かれ、ボガールの攻撃を受けてしまう。今度はメビウスが反撃!凄まじいばかりに肘が!膝が!ボガールに炸裂しまくる!そして止めのメビウムシュート炸裂!…勝つには勝ったが…ツルギはがっくりと崩れ落ちるように姿を消すのだった…。

・ツッコミどころ

  • 意外にジョージはギャグキャラも似合うことが判明(笑)。ま、スペイン語交じりの日本語で話すところなんて、スペイン語を英語に変えたらまんま「ルー大柴」だし(笑)。
  • それにしても、ネロンガだのエレドータスだのまで何気なく取り込んでしまうとは…恐るべし、超絶技術メテオール