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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ウルトラマンメビウス」ツッコミレビューVol.10

第10話「GUYSの誇り」(脚本:川上英幸 特技監督:菊池雄一 演出:小原直樹)

いよいよボガールとの因縁にも終止符が打たれるのか?
ツルギの復讐の結末やいかに?
ついに、リュウはツルギに対してトライガーショットの引き金を引いてしまった!
動きが止まるツルギ…すぐにリュウに向き直りナイトブレードを構えるが…
何かを思い出したかのように動きを止めてしまう。まさか、セリザワの記憶が戻ったのか…。
しかし、ボガールモンスの攻撃を左肩に受けてツルギは倒れてしまう。
ゆっくりととどめを刺そうとツルギに近づくボガールモンス…
しかし、その窮地をメビウスが救った。
ローキック、回し蹴りと足技を使ってボガールを攻撃するメビウス…形勢不利と見たボガールモンスは姿を消した。そしてダメージを受けたツルギも姿を消す…。
さて、ミライの姿に戻ったメビウスは、ツルギの元へ駆け寄った。
「俺を助ける必要はなかったはずだ」というツルギ=セリザワに、
「言ったはずだ、僕たちは仲間だと」と応えるミライ。
とっくにウルトラマンの心を捨てたと言うツルギを、メビウスはこう諭した。
「心は簡単に捨てられない…どんなに鎧で身を包んだとしても…
 君はこの星の知性体が下等だと言った…しかし、この星の知性体だって、
 みんな必死に生きているんだ…。その知性体を犠牲にしてまで復讐を果たしたとしても、
 君はまた新たな鎧を身に纏わなければならなくなる…地球という…鎧を…」
不意に「美しいな…」と口走るツルギ…いつの間にか、あたりは夕焼けになっていた。
沈む夕陽を前にたたずむ二人…セリザワの記憶が戻りつつあるツルギはいつしか穏やかな表情になっていた…
「だが、復讐は果たす!どんなことをしても!」
しかし、再び厳しい表情を浮かべたツルギ=セリザワはそう言い放つと立ち去ってゆく。
(捨てられるはずはない…その感情が、優しさであるのなら…)
ミライは、ツルギが優しさを取り戻しつつあると確信しつつあった。

さて、フェニックスネスト司令室では、ミサキ総監代行がボガールモンス殲滅作戦の概要を説明していた。
GUYSオーシャン(地球の公海全てを防衛する海洋防衛部隊)主導による今回の作戦は、
南太平洋に浮かぶ無人島にボガールモンスをおびき寄せ、辺りを磁場フィールドで覆う。
こうすることによって、ボガールモンスを閉じ込めるのだ。
閉じ込めた後は、GUYSオーシャンが設置した1200mmシンクロトロン砲でボガールモンスを撃滅する。
ボガールモンスは大爆発を起こす…しかし、磁場フィールドにより、強力な大爆発は抑えられる…。
しかし、間違いなくボガールモンスを倒すべく現れるメビウスやツルギもこの爆発に巻き込まれる可能性はかなり高い…。
その部分に関しての不備に対する不満をコノミタン(微笑)とマリナが突っ込むが、ミサキ総監代行は、
「今は人類にとっての脅威であるボガールを殲滅させることが最優先の課題です」と言うしかなかった。
いたたまれず席を立つリュウ…それを見やった後で、サコミズ隊長はこのように言って隊員たちに行動を促した。
「さ、どうしようか?今回の我々の任務は作戦のサポート任務…希望を探すのも、大切なサポートの一つ、でしょ?」
その言葉に沈み込んでいたクルーたちも明るさを取り戻す。
一方、セリザワの体を「入れ物」呼ばわりしたツルギを許せないリュウは、ツルギ打倒を口走る。
止めようとするミライに取り付く島も与えない。
どころか「セリザワ隊長との思い出と共に、(セリザワ=ツルギを殺した)重荷も一生背負ってやる」
とまで口走る始末。
さて、その頃、GUYSクルーたちはサコミズ隊長の言う「希望」を探すべく邁進していた。
人類のために戦ってきたメビウスを、立場は違えどボガール打倒という目的を同じくするツルギを、
何とか救出するために…疲れて眠り込んだクルーに毛布をかけ、寝る間も惜しんでいるクルーに隊長が手ずからコーヒーを淹れ…。
一方、ミライもリュウにセリザワ=ツルギ打倒という重荷を背負わせたくなかった。
だが、自力で磁場フィールドの外へテレポーテーションで脱出するほどのエネルギーが、ボガールを倒した後で残っているはずもない…。
ボガール打倒を強く期するミライであった。
さて、そのCREW GUYSによる「メビウス&ツルギ救出作戦」は…。
磁場フィールドにメテオール兵器・キャプチャーキューブを照射することによって穴を開け、
その穴からメビウスとツルギに脱出してもらう、というもの。
今まで人類のために戦ってきたメビウスと、形は違えどボガール撃滅という目的を同じくするツルギを、何としても助けよう、という作戦だ。
ただし、磁場フィールドに穴を開けられる時間は、メテオール使用限界時間である一分間だけ…。
だが、一分間だけでも希望があるのなら、それに賭けよう!それが、CREW GUYS JAPANの出した結論であった。
そんな勝手なことをしたら…とリュウは口ごもるが、サコミズは「これも立派なサポートの一つ…でしょ?」と、リュウの肩を優しく叩いた。尚もツルギのことを気にするリュウだが、
「ボガールへの復讐が果たされたら、セリザワ隊長の体をツルギは解放します!」
とミライが言い切った*1
「みんな…セリザワ隊長に会ったこともないのに…」
感激で言葉が詰まるリュウを見て、
「あ、ほら、泣くわよ!」
とマリナがはやし立てる。すかさずコノミタンがハンカチを手渡す。ナイス連携(笑)。
「バカ、泣かねぇよ、泣かねぇけど…(ハンカチを握り締めて)…みんな、ありがとう…」
やっぱり泣きそうになっているリュウであった(微笑)。
正にGUYSの誇りに賭けた作戦…作戦名「PRIDE OF GUYS」はかくして実行された*2
基地上空にボガールモンス出現!という報告がもたらされた。
ガンウィンガーで出撃、ボガールを無人島まで誘導するミライ。ボガールは計画通り、無人島に取り付いた。
「ミライ君はそのまま磁場フィールドの範囲外で待機!…動いちゃダメですよ」
というコノミタン(微笑)の指示を受け、「GIG!」と通信を切るものの…ミライはメビウスである以上、磁場フィールドの中へと入らなければならなかった。
(コノミさん、ごめんなさい…)
心でわびると、ミライは島の中央部へ走ってゆく…。その後ろで磁場フィールドが閉じられた…。
一方、ボガールモンスは閉じ込められたことに気付くが既にシンクロトロン砲が起動していた。
「磁場で閉じ込めるとは考えたな!」
いつの間にかセリザワ=ツルギも島に到着していた。
「これで心置きなくヤツを倒せる…だが、あのおもちゃはヤツには通用しないぞ!」
う〜む、GUYSが誇る超兵器(かどうかは別にして)・シンクロトロン砲を「おもちゃ」呼ばわりするとは…さすがはM78星雲の科学者だけのことはある!
そのツルギの言葉通り、ボガールモンスの破壊光線を受け、シンクロトロン砲は木っ端微塵に粉砕されてしまう。となれば…メビウス&ツルギの出番だ!
ツルギ「メビウス、力を貸してくれ。俺の体はもう限界だ」
ミライ「言ったはずだ!僕たちは仲間だと…それに、僕の仲間たちもいる…必ず、勝つ!」
頷くツルギ…そして、二人同時に変身だ!これがまたたまらなく燃える!
現れたメビウスとツルギは同時攻撃を仕掛ける。しかし、ボガールモンスも中々の強敵だ。
ダメージの受けすぎで膝を着くツルギ…襲い掛かるボガールモンスに、走り寄ったメビウスがツルギの体をあん馬のように飛び越えて蹴りを喰らわせる!たじろいだ所へ助走をつけてジャンプ、空中で何度も宙返りを打ちながら高角度からの飛び蹴りを見舞う!ウルトラマンタロウ直伝の「スワローキック」だ!
ツルギも立ち上がり、ボガールモンスを攻撃にかかる。
たまらずボガールモンスは奥の手…触手攻撃に出た。しかし、空中を飛び回りながら触手を寸断するツルギ&メビウス…そのまま高速で飛び回り、∞のマークを描きながら交互にボガールモンスにダメージを与える…コンビネーション戦法・ツインストリームランサーだ!
たまらずたたらを踏むボガールモンス…いよいよとどめだ!メビウム&ナイト・ダブルシュートがボガールモンスを直撃した!小爆発を起こして地面に倒れこむボガールモンス…解析映像を見たGUYSクルーたちが快哉を叫ぶ。
だが…ボガールモンスの体内エネルギー値が急速に増大を始めてしまった!大爆発の危険性が高まる!
すかさずリュウ&ジョージの乗ったガンローダーからキャプチャーキューブが照射された。
磁場フィールドに穴が開けられるが…死んだと思われていたボガールモンスがむっくりと起き上がった!振り向きざまにナイトブレードを発生させ、ツルギはボガールモンスの腹部をえぐりこむように刺した!ここで自らの命を引き換えに、ボガールモンスを葬り去ろうというのだ!
すぐに脱出しろというメビウスに頭を振って、ツルギは尚も深くブレードを突き立てる…一分が経過し切ったら…二人は…!
メビウスはツルギを無理にボガールモンスから引き離し、辛うじて磁場フィールド内から脱出した!
大爆発!…関東一円を吹き飛ばしてしまうほどのエネルギーは再び閉じた磁場フィールドで封じられ外部へは漏れなかった…。
ゆっくりと抱きかかえていたツルギの体を、メビウスは静かに地面に横たえる。
何かを言いたげに右手を差し出すツルギ…。
その手を取るメビウス…。
だが…無情にもその手が地面に落ち、ツルギは動かなくなってしまう…。
着陸してことの様子を見守っていたリュウは…
そんな…マジかよ…嘘だろ嘘だといってくれよ!!


ツルギは…死んでしまったのだろうか…と、そのツルギの体がふわり…と舞い上がった。
まるで誰かに操られでもしたかのように…。
光に包まれ中空高く舞い上がってゆくツルギの体…その向こうに見える影は…あれは…!?

次回は第11話「母の奇跡」。
ツルギは復讐の業苦から解放されるのか?
そして、再び地球を襲うディノゾール…。
ついに、新マケット怪獣・ウィンダム実戦投入!
ますます盛り上がっていくぞぉ!

*1:実際、ツルギからこんな事は言われてはいないはずだろうに、リュウに余計な心配をさせたくないからとこう言ったんだろう。ミライ、君ってホントにいいヤツだよ。

*2:隊長以下、クルー全員が手を重ね合わせ、「PRIDE OF GUYS!」の掛け声と共にばんっと手を打ち下ろすこのしぐさ、そう言えば随分前の定例会でやったなぁ…「GDI,GDI,G・D・I!」とか何とか言って(爆)。