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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

何だか「ウルトラマンメビウス」みたいだが。

待てど暮らせど中々連絡が来ない人材派遣会社に催促の電話をする。ホントに採用してもらえるのだろうか…心配になってきた。
今月は財政的にかなりピンチで、この分だと定例会も午前参加のみか…と思っていた矢先、むろさんから電話。会費から私の分の参加費を捻出してくれるとのこと…そこで今回のタイトル、となるわけなのだが。
考えてみれば、人間が一人でできることなど多寡が知れているのかもしれない。それでも一人でやり遂げようとする者もいれば、何とかみんなと力を合わせて巧くやってゆこうとする者もいる…大体においてこの二通りなんじゃないだろうか。
嘗て「帰ってきたウルトラマン」の最終回で、脚本家・上原正三は「ウルトラ五つの誓い」という言葉を主人公・郷秀樹に託した。これは「一人でも生きてゆける強い人間になりなさい」というメッセージがこめられたものだという。実際「他人の力を頼りにしないこと」という一文はその度合いがかなり強いと思うし、彼と同期の沖縄出身の脚本家・金城哲夫氏同様、「やまとんちゅうに負けてたまるか」という意地だけでヒーロー番組脚本家のトップランナーとして戦い抜いてきた男の決意のようなものがこめられているとも感じられる。
しかし、彼同様「ウルトラマン」シリーズの脚本家として活躍していた市川森一氏は、この脚本に一通り目を通すや、上原氏にこう言ったという。
「上ちゃん、人は一人で生きていけるほど強いもんじゃないんだよ」
そして彼が書いた「ウルトラマンA」最終回はエースの言葉で締めくくられている。
「優しさを失わないでくれ(中略)たとえその思いが何百回裏切られたとしても…」
人と人との関わりの中で生きてゆくには、他社に差し伸べる優しさがなくてはいけない。市川氏はそう説いたのだ。
…これ、どちらも正しいんだ。ただ、私は何でも一人でできるほど強い人間ではないし、ホントにいろんな所で他人の力を頼りにしまくっているくせに、それを当たり前と思い込んでいて…。
ま、「他人の力を頼りにしない=一人でやり遂げられる」強さがあればいいのだが、そんな強さをもてない人≒「何百回裏切られようと失ってはいけない優しさ」しか持ち得ない人は「その優しさに応えようとする気持ち=真心」を同時に持ち続けた方が絶対にいいのではないか?と、そんな分かったようなわからないようなえらそうなことを口にしてみました。
むろさん、ありがとう。