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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ウルトラマンメビウス」ツッコミレビューVol.11

第11話「母の奇跡」(脚本:赤星政尚 特技監督・演出:鈴木健二

久々のアップです。前回の続きから…。
ボガールは滅んだ…しかし、ツルギはついに力尽きてしまう…。
メビウスの手からこぼれるように地面に落ちたツルギの右腕…。と、その時まばゆいばかりの光に包まれ、ツルギの体は中空高く舞い上がって行った…。

場面変わって、ここは光の空間。前回、ちょっとだけ姿を現したウルトラの母がいる。そこにメビウスも現れる。傍らには横たわったままのツルギが…。
メビウス「銀十字軍隊長、いえ、ウルトラの母…彼の命は、もう…」
ウルトラの母「…尽きようとしています…しかし、奇跡を起こすことはできます」
ツルギ「その、必要は、ない…っ!」
ツルギは奇跡を拒もうとします。ボガールが滅んだ今、生きる意味を失ったから…何だか「燃え尽き症候群」のようですが、復讐の悲しき末路はこういうものなのでしょうか?
ウルトラの母「ですが、貴方の死を望まぬものがいます」
それは…ツルギが「入れ物」呼ばわりしたセリザワのことでした*1

さて、「PRIDE OF GUYS」遂行から数日後…。
まるで学校の運動部の朝練の如く、リュウを先頭にGUYS平隊員たちがランニングを行っています。
リュウは、あの「ウルトラ五つの誓い」を大声で叫びながら先頭を走っていきます。
その後を各隊員たちが無言で(笑)付いて行きます。
結局戻ってこなかったセリザワ前隊長…その空しさを紛らすために、リュウは空元気で走っているのだ、と考えるミライ…。
途中、わき腹を押さえてテッペイがダウン。どうやらもう限界のようです。急いで駆け寄るコノミタンとミライ、その他の隊員たち…と、そこへミライのメモリーディスプレイに通信が入ります。
何と、地球目がけて、第1話で倒したはずの宇宙怪獣ディノゾールが群れを成して押し寄せてきたのです…!

ボガールを倒したのに何故怪獣が地球に…?と怪訝に思うマリナとジョージ。
ボガールは確かにメビウスとツルギ(ここで「セリザワ隊長…」と言いかけるのが細かい!)が倒したはず、と叫ぶリュウ
テッペイの解説によると、ディノゾールは鳥などのように「渡り」を行う習性があるのだそうな。しかし、第1話で現れたディノゾールは間違えて地球によってしまった、その間違ったルートを追って大量のディノゾールが押し寄せてきてしまった…というわけだったのです。
「頼むから、こちらの管轄地域に落ちてくれるなよぉ…」
と小市民根性丸出しのトリヤマ補佐官の頭のてっぺんに…いつぞやのあの小型エレキングが!
「あら、リム♪」
と笑顔で小型エレキングを抱き寄せるコノミタン。可愛い♪何でも「Limited」の略でリム、なんだとか。
元々、粒子加速器の故障で生まれた戦力的には殆ど何の役にも立たないマケット怪獣なのだが、何とトリヤマ補佐官の思い付きによりGUYS JAPANのマスコットキャラクターになったのだそうです。本人が言っているのだから間違いないでしょう。ま、確かに何処の官公庁にもマスコットキャラはいますけどね…ってことは、GUYSも官公庁ってことか?
と…メインスクリーンから突如とどろく爆発音!ディノゾールの群れが次々に爆破されていきます。
ミサキ総監代行の説明によると、これは「ライトンR30マイン」と呼ばれる宇宙機雷。あの「ウルトラセブン」に登場した合体ロボット・キングジョーを破壊した「ライトンR30爆弾」の改良強化型という代物で、GUYSスペーシーが独自に敷設したものなのだそうです。
一体、また一体と爆破されてゆくディノゾールの群れを見て悲しそうな声を上げるリム…。
「ちょっと…かわいそうな気がします…」
コノミタンも力なくそう呟きますが…
「冗談でもそんなこと口にするな!」
リュウに一喝されます。
「怪獣を野放しにしておいたら、それだけで人が死ぬ…誰かが悲しい思いをする…そんな思いをする人を一人でも減らすために、一つでも多くの命を守るために…俺たちはいる…GUYSがあるんだ!」
胸のGUYSエンブレムに手をやって叫ぶリュウ。何だか知らんが今回もリュウは熱いです。

一人「俺達の翼」ガンフェニックスを見つめ、何を思うかリュウ…と、そこへコノミタン(微笑)から通信が。
一匹のディノゾールが、機雷網を突破し地球圏へ降下中とか…。

さっそく鞭状の舌(断層スクープテイバー)で攻撃してくるディノゾール、それをかわすべく分離するガンフェニックス、そしてサコミズ隊長の「メテオール解禁!」。う〜む、実に無駄がありません。すっかり一人前の戦闘集団となりつつあるようですね、GUYS諸君。
パーミッション・トゥ・シフト・マニューバ!」
マニューバモードにチェンジし、まずはジョージ&マリナの超感覚カップル(をい)搭乗のガンローダーが先行します。
マリナ「11時の方向!来るわ!」
ジョージ「大丈夫だ!見えてる!」
おぉっ、頼もしい限りだ!紙一重の差でスクープテイバーをかわすと、背後へと回り込みます。
ジョージ「ブリンガーファン、ターン・オン!」
巨大扇風機(をい)から荷電粒子ハリケーンを放出、ディノゾールを捉えると強風で巻き込んで地面に叩き落します。民家の上じゃなくて良かった(謎)。
リュウ「スペシウム弾頭弾、ファイア!」
発射された二発のスペシウム弾頭弾は過たずディノゾールの首に直撃!首を吹っ飛ばされ、地面に倒れ伏すディノゾール…勝った!GUYS、ウルトラマンの手を借りずにディノゾールを撃破しました!
リュウ「(心の声)見ててくれたかよ、セリザワ隊長…これが、あんたに頼まれた、今のGUYSだぜ…」
しかし、司令室に戻ってみるとテッペイが「なんだこりゃ!」と大声を上げます。
何でも、ディノゾールの極性が反転しているのだとか…尻尾の部分にある末端神経が肥大化し、新たな脳幹を形成したのだそうです。その結果…飛べる機能を失ったものの、何と頭が二つになったディノゾールが出来上がっちゃった…というわけなんですよ、怖いですねぇ(謎)。

頭が二つ…ということは、当然あの厄介なスクープテイザーも二本分あるということ。かなりの強敵であることは間違いないわけで…。
ジョージの動体視力を以てしても、マリナの並外れた聴覚を以てしても太刀打ちできない…しかし、
「何をぐずぐず言ってやがる…!」
リュウが唸ります。
自分たちが仕留め損なえばダムが…と口々に反論する二人に尚も、
「ダムがどうした?んなもんは関係ねぇ」
と、言ってはならないことを口走ってしまうリュウ…すると…。
リュウさん!ディノゾールが憎いリュウさんの気持ちは分かります!ですけど、リュウさんは間違っています!」
ミライ、熱く反論します。曰く、それでは憎しみに心を支配されていたツルギと同じだ、と…。
先ほどのリュウの台詞を引き合いに出して反論するミライ…いや、大人になったもんだなぁ、と感心してしまいました。
勿論、有効な作戦があったればこそ…ということで、ミサキ総監代行が発案した作戦とは…。
新型マケット怪獣・ウィンダム導入!
ウルトラセブン」に登場したあのカプセル怪獣ウィンダムはビーム攻撃が可能な怪獣。そこで、スクープテイザーの及ぶ範囲の外からビーム攻撃を加え、その隙を突いてスペシウム弾頭弾で倒そう、というわけです。つまり、二方面作戦ってことですね。
リュウとジョージはガンウィンガーで上空から、残る4人は地上に…で、今回ウィンダムを操作するのはミライくん。
先ほどの暴言を素直に通信でわびるリュウ…しかし、「僕に任せてください!」と明るく応えたミライに「お前じゃなくて、ウィンダムにな!」と応えるとは…で、ミライくんすっかりしょげちゃって(笑)。
一方、上層部がミクラスを失敗作扱いしていることにコノミタンもがっかりしている模様。
コノミタン「みんなで使えるように運用実験までしたのに…」
テッペイ「そりゃそうですよ、コノミさんにしかなつかないんだもん」
ま、そりゃそうなんだが…ってことは、ミクラスはコノミタン専用ってことか?
何てことを言っているうちに作戦開始時間が来た!メテオール解禁!
この辺の緊迫感がたまりません。
ミライはカプセルとメモリーディスプレイを取り出します。セット!
ウィンダム、頼むぞ!」
気分はすっかりモロボシ・ダンですな。
「目標は12時の方向!攻撃開始!」
命令どおりに真正面のディノゾールに向かってウィンダム、ビーム発射!しかし、ディノゾールの舌は何とビームを弾いて命中させない…全く、なんつーベロなんだ(をい)。
一方、マニューバモードに変形したガンウィンガーもスペシウム弾頭弾を発射…しようとしますが、ディノゾールリバースは背中からも炸裂弾を発射します!慌ててファンタム・アビエイションでかわすガンウィンガー…しかし、なかなか攻撃のタイミングがつかめません。
炸裂弾攻撃が止んだ隙を突いて、再びスペシウム弾頭弾・ファイア!しかし…
振り返った片方の首がスクープテイザーを一閃!スペシウム弾頭弾は残さず叩き落されます…。
そして、逆方向からビーム攻撃を中断、一か八かの体当たりを敢行するもウィンダムも時間切れで消滅…ガンウィンガーも時間切れでクルーズモードに強制移行…作戦は失敗に終わりました…。
「メビウ〜ス!」ミライはメビウスに変身し、ディノゾールリバースに立ち向かいますが、何せ首が二本、厄介なスクープテイザーも二本に増えているという強敵。為すすべなくいたぶられるままのメビウス…やはり二本同時に来る鞭を見切るのは無理なのでしょうか…?
やむを得ず、攻撃をかけるガンウィンガー…しかし、スクープテイザーを喰らい、エンジン被弾…あぁ、万事休すか?と、その時…
あ、あの黒ずくめの衣装の男は!
セリザワ隊長!
そこに現れたのは…ツルギ?いや、鎧を着けていないということは…?
ま、とにかく、メビウスの窮地を救った青いウルトラマンは、メビウスとの見事な連携でディノゾールリバースに立ち向かいます。
二本の首を持つ相手を二人同時に首を掴んでそのまま首投げに持ってったり、今回もコンビネーション戦法が冴え渡ります。
二人同時にトンボを切って近い間合いからの蹴りを放ち、止めはメビウム&ナイト・ダブルシュート!ディノゾールリバースは二人のウルトラマンの連携の前に敢え無く爆散して果てました…。

飛び去ってゆく二人のウルトラマン
ここで、ヒカリの回想シーン…これは、冒頭のシーンの続きです…。
ウルトラの母の奇跡は成功しました。
ツルギを束縛していた怨念に満ちた鎧は母の奇跡により砕かれたのです。
ウルトラの母「復讐の鎧が砕けた今、その者も解き放たれました…生きるのです、ウルトラマンとして…」
くわっと目を見開くセリザワ…。

そして…地上に降り立ったセリザワの姿に戻った青いウルトラマンと、ミライ…
セリザワ「俺の中に…ウルトラマンがいる…」
ミライ「一緒に行きましょう!リュウさんのところへ!」
セリザワ「…いや、リュウのそばには、君がいる…」
そういい残すと、セリザワはまた一人、立ち去って生きます…戻れないのかな、そう簡単には。仮に戻ってきたとしても居場所なさそうだし。

一方、リュウとジョージの元には、地上で作戦を遂行していたほかの隊員たちが集まってきました。
リュウにセリザワがウルトラマンとして戻ってきた、と嬉しそうに告げるミライ…そして、
リュウもこう言います。
「じゃぁよ…ウルトラマン…ヒカリってのはどうだ?」
どうやらあの青いウルトラマンの名前のようですが…w。さすがに皆さん嫌そう(笑)。
リュウ「いや、その…ぴかって光って現れたから…」
マリナ「却下!」
ジョージ「右に同じだ、アミーゴ」
テッペイ「ボクも…」
コノミタン「もうちょっと、可愛い名前にしません?」(←いや、それはどうかと…w)
とは言え、ミライの賛成で結局「ウルトラマンヒカリ」にレジストコード決定…おーい、いいのかそれで…?

さて、次回は第12話「はじめてのお使い(爆)」。
と言っても某日テレとは関係ありません(謎)。

*1:これ以降、人間でいるときにはセリザワの意識が優先されるようになる…みたいですね。