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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

[雑記帖]それにしても…
きょうこりんにドロンジョ役が務まるわけないだろう!何考えてるんだ!>実写版「ヤッターマン」製作スタッフ一同。

…すみません。のっけから荒れてました(猛省)。

今週の水曜日に休みが取れたので、歌舞伎座へ久しぶりの芝居見物に。
一月は確か二年ぶりだったかな…そのときと同じような顔あわせで「連獅子」。二年前は幸四郎丈の毛振りに切れがなかったが、今回は若い染五郎丈に触発されたかかなり大きく勢い良く回してました。しかししかし、染五郎丈の毛振りはその勢いすらも遥かに凌駕していたのです…いや、感嘆つかまつった。
今回はおめでたい演目を取り揃えたことも特記事項。「鶴寿千歳(かくじゅせんざい)」はおめでたい舞の趣向。初演が昭和3年、昭和天皇の即位を祝したときだと言うからまだ歴史の浅い演目。とは言え、今の中堅どころが松・竹・梅の精を舞い、人間国宝コンビ、中村富十郎中村芝翫両丈による高砂の尉と姥*1の踊りは謡の文句と相俟って本当にすばらしかった。ちなみに今年は歌舞伎座創立120年という節目の年なんだとかで、そのお祝いの意味もあって上演されたのだとか。
そして最後は一幕芝居「助六」。團十郎の滑舌の悪さが残念ではあったが、正月らしい華やかさ溢れる演目で、とにかく派手好きな江戸っ子になりきって観劇させていただいた。
それにしても、途中かなりアドリブが利く役柄である「通人」という役を演じた中村東蔵丈の「どんだけぇ〜!」やら「そんなの関係ねぇ!」には大いに笑わせていただいた。オリジナルで聞いても大して面白くもないのに、これはどうしたことだろう?

*1:「たかさごのじょうとうば」と読む。日本式の結婚式の時に飾る対の人形のモデルとなっている人物で、夫婦共白髪で長生きしたという。