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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

条件付賛成。

すみません、実写版「ヤッターマン」のドロンジョ役にきょうこりんが決まった件、考え直しました。
それがタイトルの由来でして。
考えてみたら、これまでのきょうこりんは「自分に近い役」を演じることは多くても「自分とかけ離れた役」というのはあまりなかったような気がするんです。ましてや、「下妻物語」の思いがけぬ好評及び「富豪刑事」でのメルヘンチックな演技ですっかりここ数年のきょうこりんのイメージは決定付けられた感がありました*1
普通にシリアスな役をやってもさして話題にもならない…という状況もひょっとしたら今回のキャスティングを推し進めたのかもしれません。
私はというと、「だったらいいじゃないか、日本一の不思議ちゃん女優で押し通せば」と半ばファンとして無責任なことを考えては、中途半端にしか話題にならないきょうこりんの状況を苦々しく見るばかりだったのです。そこに降って沸いたような今回のキャスティング。そりゃカチンと来ない方がどうかしています。
そんな私の見識を改めてくださったのは、携帯サイト仲間の言葉でした。
要約すると、当初ミスマッチだの何だのと言われていても、本人の努力でその声をすっかり封じてしまった例もある、「ゴジラVS.メカゴジラ」の釈由美子を見なさい…というものでした。
ま、怪獣映画と今回の実写版「ヤッターマン」を同列に見るのはどうかとも思いましたが、考えてみたらこれから先はもう引き受けてしまった以上本人の責任です。我々がとやかく言ったところでどうにもなりゃぁせんのですよ。だったら、あのぴっちりしたコスチュームが見事に映えるようなプロポーション作りなり、小原乃梨子さんが確立した立て板に水の名調子を紡ぎ出す滑舌訓練だったり、いろいろな手を講じるのは本人しだいなんです。私は愚かにもそのことをすっかり忘れていたのです。
きょうこりんがプロの女優として勝負を賭ける…と言うにはいろいろとあれな作品なんですが(苦笑)、彼女の女優魂にしばし注目したいと思います。
追記:でも「未来講師めぐる」であんだけ食べるシーンがあったら絶対痩せないよなぁ…(微笑)。

*1:思いがけず…というのは、公開当時(2003年…だったかな?)は「陰陽師?」での吹き替えヌードシーンや「阿修羅のごとく」での服を脱いで植物状態の恋人を温めるシーン(但し布団かぶった状態ですが)などがちょっとした話題にはなっていてもこの年三本目(但し公開は翌年)となるこの映画に対する注目は前二者に比べて相当低いものでした。