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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「ウルトラマンメビウス」第15話「不死鳥の砦」

 (脚本:谷崎あきら 特技監督・演出:北浦嗣己)

簡単な見所:今回の脚本を手がけるのは、本作「ウルトラマンメビウス」に於いて「設定考証」という部署を担当されている(つまり、作品に施されたいろいろな設定から漏れるような話がないかチェックする役割)谷崎あきらさん。言ってみるならば、シリーズ構成の赤星政尚さんと共に細かい設定のチェックを手がける方の脚本初登板作品というわけですね。
そして、今回の話は、「縁の下の力持ち」、整備士一筋40年のベテラン・アライソ整備長が登場します。頑固一徹の渋いメカマンを演じるのは、強面の名わき役・綿引勝彦さん!
さらに、GUYSの新戦力・高速追跡戦闘機ガンブースターが初お目見えと、とっても盛りだくさんな内容のお話です。どうぞお楽しみに。

・冒頭、ぐるぐる物凄い勢いで回り続ける地球…何だなんだと思っていると、ミサキ総監代行の声で説明が入ります。何でも、今から12時間前にGUYSスペーシーが撃退したはずの宇宙怪獣グロマイトが、熊代山ろくで発見されたとのことだそうで、破壊を免れた中枢神経が地球の鉱物を鎧のように纏って怪獣化したようなのです。早速調査に向かってください、という指示を受け、CREW GUYS JAPAN出動!…と、言いたいところなんですが、今回は事情が聊か違いました。

 「そいつぁできねぇ相談だ!」
という野太い声と共に司令室に入ってきたのは、強面のおっさん。この人こそアライソ整備長。ガンフェニックスの整備責任者でもあるベテランメカニックマンです。
 「まだエンジンコイルの慣らし運転が終わってねぇ」
隊長に「故障では(ないのですね)…」と問われて、
 「故障って訳じゃねぇんだが、万が一ってこともあらぁな」
とべらんめぇ口調で答えます。ま、万全な状態ではないから自重してくれ、ってことなんですが。
 しかし、なかなか出撃しないのを訝しく思った補佐官&マルさんが司令室に来て、話はややこしくなります。ただの調査なんだし…と下手に出た補佐官にも、
 「拝んで飛ばせりゃなぁ、整備はいらねぇんだよ!」
とにべもない。やむなく、補佐官はマルさんに命じて、黄色いビニールテープ(ご丁寧に「KEEP OUT」と書いてある)でアライソさんをぐるぐる巻きにしてしまう…どんな補佐官だ(泣)。
 そんなこんなで出撃したガンフェニックス。そんなガンフェニックスに、アライソさんは司令室の無線を通じて、「飛ばしてしまったものは仕方ないが、マニューバモードだけは使うな!」と厳命を下します。
 やがて、グロマイトを発見したガンフェニックスは分離し、攻撃を加えますが、岩石の鎧につつまれたグロマイトには通用しません。逆に強力な溶岩弾を吐かれ、窮地に立たされるGUYSの面々…しかし、グロマイトには弱点がありました。それは…首の付け根。
 硬い岩石で身を覆ったはずのグロマイトでしたが、唯一首の付け根の部分だけ、下の中枢神経が露出しているのでした。その首の後ろが無防備になるのは、グロマイトが餌となる鉱物を食べに頭を下げる時のみ…しかし、食べ終わったら強力な溶岩弾をまともに正面から食らうことになるため相当危険です。ですが…。
 「マニューバモードなら…回りこめる!」
リュウの乗ったガンウィンガーが突っ込もうとします。
 「ばかやろう!死ぬ気か!」
叫ぶアライソさん。しかし、こんな時だけ気の利く補佐官が勝手にメテオール解禁の指示を出してしまったため、ガンウィンガー&ジョージとマリナの乗ったガンローダーはマニューバモードに変形…しかし、そこで異変が起きます。ほんの数十秒しか経過していないのに、機体は勝手に通常モードに戻ってしまったのです。そのままグロマイトに向かって飛んでしまうガンウィンガー。危うし!

…と言ったところで本日はここまで。また明日をお楽しみに!
(すみません、今回から続き物にすることにしました。これも文章修行の一環です)