シャツの上から4番目のボタン

ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

所沢市民音楽祭へいく。

今年は所沢の文化会館が秋ごろに改装工事に入るとのことで、この時期に行われることになった市民音楽祭へ行ってきた。

大宮から埼京線武蔵浦和まで出て、そこから武蔵野線に乗り換えて新秋津まで出て、秋津から所沢まで西武池袋線、さらに乗り換えて西武新宿線で航空公園まで。
途中、武蔵浦和駅構内の回転寿司屋にて昼食。システムがシンプルで分かりやすく、ネタも大変良かった。

そして、開場時刻数分前に会場である所沢市民文化センター・ミューズ・マーキーホールに到着。こんなに初めから会場にいるのは何年ぶりだろうか。

最初は一般公募により参加した「ピエタ・グランデ」という風変わりなバンド。山下達郎からクイーンまで幅が広すぎるバンド。二曲目の途中から見た顔があったので誰かと思ったらこれまた実にお久しぶりのレッドシャツの兄さんである。

そしてその次がお目当ての「ザ・セント・オー・ジーンズ」。
今回のセトリは次の通り。

1.テーマ~真っ赤な太陽
・ご存知、美空ひばりジャッキー吉川とブルー・コメッツをバックに歌って大ヒットした楽曲。リードヴォーカルを務めるともよちゃんの歌い方がこなれていて実に良し。コーラスも分厚くてもう言うことなしである。

2.モナリザの微笑
ザ・タイガースの3枚目のシングルにしてこちらも大ヒット曲。今回はリードギター担当の石井さんがバイオリンを弾き、原曲のストリングスを再現するという試みが見られ、結成20年を迎えますます深化するS・O・Jサウンドに驚嘆した。尤も、石井さんが所属しているもう一つのバンドではバイオリンを弾いたことがあったから、「折角だから」ということで弾いてもらったらしい。

3.虹色の湖
中村晃子の大ヒット曲。バックを務めたのは確か津々見洋とオールスターズ・ワゴンだったか。これもコーラスが見事!

4.神様お願い!
・ザ・テンプターズの第2弾シングル。惜しくもオリコン一位を逃したものの大ヒット。
今回より参加した新メンバー、キーボードの「しげちゃん」さんのキーボードと石井さんのギターのバランスが本当に絶妙!今回はPAさんも腕の良い人だったらしく、バランスの取れたいい音響になっていたと服部さんが話しておられた。

5.帰り道は遠かった
・出ました!まるで馬子唄のような鈴と土着的なギター!演奏はザ・ジェノバのバージョンから、歌は女性ボーカルを使っているということでオリジナルのチコとビーグルスのバージョンという、ハタヤンさん曰く「チコとジェノバ」という一曲。それにしても今回のともよちゃんのボーカルには全くと言っていいほど迷いや衒いが感じられない。つまり思いきりの良いボーカルであったなぁ、と思った。

6.悲しきハート
ニール・セダカのヒット曲に日本語の歌詞をつけ、弘田三枝子が歌ったバージョンで、ずいぶん前からセント・オー・ジーンズがレパートリーにしている曲。たぶん今回一番で気が良かった曲ではないだろうかというくらい完成度が高かった。

7.ブルー・シャトウ
ジャッキー吉川とブルー・コメッツの大ヒット曲。レコード大賞も取った曲でしたね。
今回は今までやったことがある曲ばかりだったのだが、これについてハタヤンさん曰く「ベースの谷口さんがあまり練習に来られなかったので、今までにやったことがある曲だったら何とかなるかもと思って」ということだったそうな。今回はそういう訳で、当初予定していたプログラムとはかなり違ったセトリになってしまったというわけだ。

それにしても、服部さんがずっと帽子をかぶっていたのは何だろうと思っていたら、抗がん剤の副作用で髪の毛が抜けてしまったかららしい。…え?ガンだったの?

その後は所沢の飲み屋で打ち上げ。石井さんが所属しているもう一つのバンド・GAQDAN(がくだん)のメンバーの方やハタヤンさんの中学時代の友人の方など多数の方にも参加していただき、とても盛り上がった。
その後、岩槻まで帰る道のりで、我が畏友・ガソダム氏のことを思い出した。ワシにとっては中学以来の友人である。彼がもし生きていたら、年老いた後ワシがもし趣味で音楽やら何やらをやっていたらこの場にいてくれたはずなのに…と。
もうそんなことはあり得ないとはわかっているのだが、ふと寂しくなった。