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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

ここの所は飛び石出勤

明日が出勤、明後日が珍しいことに暦通りの休み、土曜日が出勤、日曜日が休み…何だか目まぐるしい。このままだと、メットライフの記憶がだんだんあやふやになってしまいそうで恐ろしい。

【短期集中企画…と言いつつ長期になりそうな連載】「アイドルマスターシンデレラガールズ」6thLive「Merry Go Roundome」メットライフドーム公演1日目観覧記・第5回(一応最終回…の予定)

~行き着く間もない盛り上がりにプロデューサーのライフとウルトラオレンジのコンサートライトは残り僅か!疾風怒濤のラストブロック!~

前回、ワイルドワンズ加瀬邦彦がどうたらこうたら…と書いたことに対しての注釈。

ワイルドワンズ…まぁ、今の若い人たちは知らないだろうけれど、1960年代後半くらいに日本でもバンドブームが起こった時代があった。グループで音(=サウンド)を出していることから「グループサウンズ」略して「GS*1」などと呼ばれていたそれらのグループの中にいたのが、注釈で紹介するワイルドワンズなのである。
そのリーダーで、嘗ては寺内タケシ率いるバンド「寺内タケシとブルー・ジーンズ」のメンバーでもあった加瀬邦彦は、折角自分のバンドなのだから、と強いこだわりを持って楽曲作りに臨み、所属レコード会社の反対を押し切ってデビュー曲「想い出の渚」をリリース、大ヒットを記録する。そうすると、レコード会社は次なるヒットを求めて、「似たような曲をもう一度書いてくれ」とオファーを出すが加瀬邦彦はこれを拒否、メジャー・コードの「想い出の渚」とは対照的にマイナー・コードで押し切る「夕陽と共に」をセカンド・シングルとして用意する。
しかしながら「デビューの時に折れてやったんだから、今度はこちらの意見を聞いてもらう」というレコード会社側の鶴の一声に屈し、「想い出の渚」と似て非なる「小さな倖せ」をリリースするが、全くと言っていいほど売れなかったので、結局第3弾シングルとして発売されることとなった「夕陽と共に」の方が評判になった…というエピソードがある。
 加瀬邦彦は、大衆が飽きやすいことをおそらく感づいていたのだろう。だから、同じような楽曲をリリースするよりも、目先を変えた曲で聞き手を引き付けるというパターンを採った…というところか。

シンデレラガールズのソロ2曲目が往々にして第1弾と毛色が違って聞こえるのは、ワシにとっては加瀬邦彦の方法論が現代にも息づいている…というふうにも取れてならないのである(う~む、長いうえにまとまりを欠いているなぁ…)。

さて、気を取り直して最終ブロックの解説に移ろう。

小芝居はキュート勢。あんたんは棟方愛海になり切って、なつ姉の立派なお山に登ろうとして果たせず(苦笑)、そして川越名物「芋蔵」のサツマイモスティッククッキーを美味しそうにほお張る社長(爆笑)…また食ったのかあんたは(泣笑)。

23:Dreaming of You(なお坊)
・80年代のブラック・コンテンポラリーを彷彿とさせるおしゃれな雰囲気の曲調、そして一段と大人びた風情の川島さん…を演じるなお坊の歌声。奇跡のようなコラボレーションに、川島さんの声で「ねぇ、プロデューサーくん、デートしない?」なんて言われた日にゃ…ワシの隣で見ていたプロデューサーくんがかなり感激した表情をしていた。そうだろうそうだろう、さもありなん。

24:Dear My Dreamer(まっこもっこさん)
・もう今回のLiveのMVPはまっこもっこさんをおいて他にいるまい、と思わせるほどの熱演!
圧倒的な存在感、初ステージの時から格段に進化した表現力と歌唱力…すべてが桁違いに素晴らしかった!

25:炎の華(はら坊)
・漫画「シンデレラガールズ外伝 Wild Wind Girl」特装版の付録CDに収められていた向井拓海のソロ曲。いや、実に拓海らしいパワフルにして豪快な曲だとはおぼろげながら知ってはいたものの、ステージで見るとはら坊がホントに向井拓海にしか見えない!
ヤンキー座りで座り込む姿勢から一気に立ち上がって聴衆を煽り、サビ前の「覚悟決めろよ!」という歌詞のところで見事な上段回し蹴りを披露したり…もうとにかくパワフルでカッコいい!サブステージからセンターステージまで全力疾走してゆくのも実に「らしい」動きだった。そして最後まで声量が落ちない!個人的にはベストパフォーマンスは彼女だな、うん。

26:アンデッド・ダンスロック(ちっす・ちょこたん)
・これは今回やると思ってはいた。まさかステージで聞くとこれほどまでに熱い、乗れる曲になろうとは!
何と言うのか、ロックはロックでもタイトル通り「ダンスロック」…和製英語っぽいけど、踊れるロック、ということなのかな?とは言え、ギターの音色は軽快なだけでなく熱さも孕んでいるし、リズムも軽いノリのようでしっかりとエッジが利いたものだし、サウンドメイクという点ではツボを外さないところが見事。
加えて、「ホラー映画好き」という共通の趣味を持った松永涼白坂小梅による所謂「りょうこうめ」=「エンドリッチ・ロアテラー」の曲ということで、殊に二人のプロデューサーにとっては待ちわびていた一曲でもあっただろうから、会場の盛り上がりもすさまじかった。
ふと天井を見れば、ドームの屋根に骸骨模様やハロウィンのかぼちゃのお面のイラストが映し出されたり、照明効果も凝っていた。ライブビューイングだとどう映っていたのかなぁ…。

27:美に入り彩を穿つ(りっかさま・るぅちゃん)
・ここでユニット「羽衣小町」降臨!スピード感あふれるバンドサウンドによるイントロが流れた時点で会場のボルテージは最高潮に!
はんなりイメージの強い彼女たちにしては珍しい曲調だが、か細くとも会場全体に響き渡る声の強さと、二人の決然とした表情がそれはもう見事に調和している。シンデレラガールズの楽曲には、かなり特異な形で奇跡が含有されているのだな、と思い知らされる。

28:純情Midnight伝説(はら坊・やすきち・ちっす・まゆぽよ・ともとも)
・うわぁ!「炎陣」も来ちゃったか!しかもこの曲を馬車でやるとは!びっくりさせすぎだぞ!
しかも、はら坊もちっすもさっき歌ったばかりじゃないか!すごい、凄すぎだよアンタら!

29:Tulip(王子・あっさむ・ことみん・るぅちゃん・るるきゃん)
・うわわぁ!ワシらを殺す気か!今度は「LIPPS」だとお!?
ワンコーラス目をメインステージで、ツーコーラス目で動き出してセンターステージへ歩いてくる5人の姿はさながらランウェイを歩くスーパーモデルのよう。この会場内の熱さを感じていないかのようなクールさ、たまらないなぁ。

30:Happy New Yeah!(社長・はっしー・なお坊・ゆみりん・飯屋・ふーりん・あんたん・ともとも・まっこもっこさん)
・オリジナル歌唱メンバー全員+大人っぽさ+アイドル性+元気と情熱×2=今回のこの曲における盛り上がり!という数式が出来上がる…ワシは理系ではないのでこの書式で合ってるかどうかわからないが。
当然のことながらこれも馬車曲。それにしても今年の新年のイベント曲だったんだなぁ…時が経つのは早いものだ。新年会の時にガンダム氏が「今回のイベント、人選がひねってるのかどうなのかわからんなぁ…」なんて話していたのをふと思い出した。あの時はまさか彼がそれから数週間後にいなくなってしまうなんて思わなかった…。そんなことを思ってワシは一人悲しんでいた…ハッピーな曲なのに。

そして、ステージに全員が上がり、いよいよ最後の曲というアナウンスがなされたとき会場内がどよめく。
まだこの時点で時計の針は午後7時を回ったばかり。いくらなんでも早すぎやしないか?とワシも思ったものだった。
どうも、今から3年前に行われたアイドルマスター10周年記念ライブ時に、ライブがかなり長時間に及んだことで地域住民から騒音その他の苦情が寄せられたり、帰宅難民が大量発生したりということがあったので、それに対する予防線だったそうな。まぁ、こればかりは致し方ないところか。それでも、Live自体はとても面白かったし、いろいろと演者の皆さん・スタッフの皆さんみんな一丸となって素晴らしいステージを届けてくれた、そのことがワシらプロデューサー一人ひとりに伝わったことはもはやここで申し上げるべくもないことである。

31:Stage Bye Stage(全員)
・先ごろ行われた(らしい)ニュージェネレーションズのARLiveにて初披露された新曲を何と全員で、という趣向。
「stage by stage」という語法は聞いたことがないが、「step by step」の類似表現なのかな?そして真ん中の「by」をさようならの「bye」に変えることによって、ステージが終わり、観客に別れを告げ、また会おうねと約束をする歌…ということなんだろうな、歌詞からすると。
サビの部分で手を振るようなキャストさん一人ひとりの振りに合わせてコンサートライトが左右に揺れている。どっちから振るかなんて考えなくていい。また会えるんだから。

そしてキャストさんたちがはけたステージには「アンコール!アンコール!」の大合唱。ややあって、スクリーンにちひろさん登場。今回の業務連絡は…
①「アイドルマスターシンデレラガールズU149」オーディオドラマスタート
②リアル脱出ゲームやります
③「Merry Go Roundome」オフィシャルブック発売(これはほしい)
④「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」営業アップデート
⑤「アイドルマスターシンデレラガールズ」7周年記念キャンペーン実施中!
…とのこと。

そして、再びステージにキャストさんたちが登場する!

En1:Goin!!(全員)
・盛り上がった!いや、何度も聞いているはずのこの曲なのに、こんなに盛り上がったのはどうしてなんだろう?

この後、パッション→クール→キュートの順にまとめの感想を述べ(これも時間対策なんだろうな)、最後はこの曲で。

En2:お願い!シンデレラ(全員)
・最後まで残っててよかった!この曲を歌っている時のキャストさん一人ひとりの表情を見るのがすごく好きなんだよワシ!
…と言うのも、これで最後というアナウンスがあった途端にぞろぞろ、アンコールの途中でぞろぞろ、「お願い!シンデレラ」でぞろぞろ…と、まだ終わってないのに出口へ急ぐ人がかなり多かったというのが今回のLiveの特徴。いや、気持ちはわかる。わかるけども、急いで帰りたい気持ちはわかるけれども、そこはこう、…何とかならなかったのかい?
 
 というわけで、初日は無事に終了。
 えらくごった返した西武池袋線を秋津で降りて、秋津駅の真ん前にある富士そばでタヌキうどんを食べて行きと同じルートで岩槻まで帰宅。10時30分を少し回るくらいで帰宅したので、寝かけた母が驚いていた。
 それにしても、富士そばにも、武蔵野線にも、京浜東北線にも、東武野田線(アーバンパーク何ちゃらじゃねぇぞ)にも、こんなにたくさんのプロデューサーさんたちがいるのかと思うくらいにプロデューサーさんたちを多く見かけた。かなーり目立つ前川みくTシャツを着こんだ強者プロデューサーさんは岩槻で降りて行った。同郷の人かい!

 休む間もなく、日曜日は二日目。恐らく初日よりももっと盛り上がることだろうから気合を入れなおす。次も頑張るぞ!

次回予告:いよいよ次回から二日目!
待てど暮せど姿が見えない同行者、昨日三塁側今日一塁側、盛り上がりのボルテージはどう違うのか…様々な思惑を秘めて二日目の幕が開く。
次回「Merry Go Roundome」メットライフドーム公演二日目観覧記・第1回。
意外に暑かったんだよなぁ…。

*1:「ガソリンスタンド」でも「学童疎開(byモト冬樹)でもない(意味不明)。