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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

〜鈴木ヒロミツ氏を悼んで〜「サンフランシスコの夜」ザ・モップス

一昨日、肝細胞ガンのため60歳という若さでこの世を去った鈴木ヒロミツ氏を追悼する意味もこめまして、彼の芸能生活のスタートとなったGSバンド「ザ・モップス」の曲を今日は選曲しました。
…とは言うものの、結構私、モップス好きなんですよ…ですから、どれを選ぼうかと考え出したら止まらなくなってしまったんです。やはりデビュー曲の「朝まで待てない」にしようか、つい最近アメリカのガレージパンクを集めたCDの中に入っていた「朝まで…」のB面曲「ブラインド・バード」もいいなぁ、いやいややはり知名度からしたら「たどりついたらいつも雨降り」も捨てがたいし、「月光仮面」のおふざけぶりもいいよなぁ…で、結局、デビューアルバムに収録されている、鈴木ヒロミツ氏が敬愛していたヴォーカリスト、エリック・バードンを擁するイギリスのロックバンド、エリック・バードン&ジ・アニマルズのカヴァー曲「サンフランシスコの夜」を選ばせていただきました(前置きが長いなぁ…)。
この曲のイントロはヒロミツ氏がかなりブロークンな英語でナレーションを入れてます。
「これからエリック・バードン&ジ・アニマルズの『サンフランシスコの夜』という曲を演奏します。何故なら俺たちは彼らが好きだからです。俺たちは彼らを世界一偉大なバンドだと思っています。俺たちも彼らのようになりたいから、俺たちは彼らについていきます…」と言うような意味のナレーションです。発音自体はヤンキース入団会見の時の井川慶投手の発音と似たり寄ったり(笑)なのですが、思い入れの強さが十二分に伝わるシンプルでありながらかなり内容のあるナレーションでしょう。
ファズ・ギターのサウンドが押し捲るナレーション・バックの演奏から一点、少々おしゃれなアレンジに変わってバラード調になる曲構成の見事さ、無骨でありながら説得力はピカイチのヒロミツ氏の無類のヴォーカルが物凄く絶妙にマッチした一曲だと、個人的には思います。
最後に、ヒロミツ氏のご冥福を心からお祈りいたします。