「かすべえ」?
かすべえ、である。
いきなりこんなふうに言われても困るかもしれないが、「かすべえ」としか私も聞いていないのだから仕方ない。
何だか食した感じはフカヒレに似た食感なのだが、煮ると異常なまでに軟らかくなる肉はもとより、骨までもが異常なまでに軟らかいのである。そういう魚である。あるいは魚料理の名前である。
その骨の美味かったこと!骨自体に味があるわけではないのだが、物心ついたときより固くて歯応えのあるものに目がない私には充分すぎるほどの美味さである。
今思い出したので何となく書いてみただけなので、随分いい加減な記憶しかないのだが、そんな魚、或いは魚料理があるのだから仕方ない。
また食したいものである。