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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

今年の初詣はほんの少しだけ趣向を凝らしてみた

改めましてあけましておめでとうございます。本年もこんなしょうもないワシのblogをどうぞよろしくお願いいたします。


さて、今年は予てよりの母の要望により、日本橋七福神めぐりをすることとなった。


そもそも母が購読している雑誌「いきいき」に載っていた「歩いて回る七福神めぐり」という特集に掲載されていた日本橋のコースを母が気に入ったことから今回の試みはスタートしたのであった。

で、たまたま三が日がまるまる休みという信じがたいほどのスケジュールに恵まれたワシが同伴するということになったのは至極当然の成り行きと言えよう。
そもそも父は出不精だし、婿養子に行った弟も向こうの家のこともあったりでそうそうは一緒には行けないし…という事情もあったにはあったのだが。

本来ならばせんげん台までの定期があるワシは春日部周りの日比谷線経由で行ってもよかったのだが、出発したのが11時を少し回ったころ。已む無く大宮周りで上野で乗り換えて最初に降りたのが「いきいき」にも載っていた小伝馬町駅。これが見事に裏目に出てしまった。

もう右も左もわからない状態のまま、どうにかしてコースでは二番目に出ていた椙森(すぎのもり)神社まで出てはきた。そこから言わば「おまけ」の寳田恵比寿(たからだえびす)神社にどうにか辿り着く。スマホの地図で調べてはいるのだが、どうにもこうにも操作になれていないせいか上手く調べられない。這う這うの体で椙森神社に戻ってくると、どうも案内図があるにはあるのだが、参拝者の方に聞いてみると、御朱印を押す色紙を買わないとこの神社ではもらえないらしい。しかもその色紙の料金が一枚二千円也ときた日にゃ…途方に暮れるワシらであったが、ことは意外な展開に。

 「あの、もうボクは全てお参りしてしまいましたので、よかったらこの案内図お使いください」
と、先ほどの参拝客の方が親切にも案内図をくださったではないか!いやぁ平成も28年目を迎えた今日日珍しいご奇特な方に巡り合えたものだ。新年早々ありがたいことである。

ようし、案内図さえ手に入ればこっちのもんだとばかりに、次なる神社へ。

 毘沙門天を祭っている末廣神社では獅子舞が出ていた。こういうところが下町らしくていいなぁ。

 そこからほぼ目と鼻の先と言っていい場所にある笠間稲荷神社は寿老神が祭られている。ここで母用に案内図をいただく。

 清洲橋通りの広さと車の量の少なさに大手を振って道を渡る。横断歩道の上を通っていたらさながら「アビーロード」のジャケットにさも似たりという風情である。

 水天宮は現在新社殿を建設中とかで、明治座の隣に仮の社殿があり、多くの参拝客が仮とは言え立派な社殿に参拝する中、七福神めぐり用のこじんまりとした社殿に参拝。
 えーっと、水天宮は言うまでもなく弁天様をお祭りしている。

 浜町中ノ橋の交差点を右折して次なる神社・松島神社へ。こちらは大黒様をお祭りしているのだが、その途中で大きな屋根がある建物を見てびっくり!今年の春に完成予定の水天宮の新社殿である。

 もうこうなると地図を見るにも慣れてきたせいか、次の目的地・茶ノ木神社にはあっという間についた。布袋様をお祭りしているこの神社には、何故かは知らないが寄進者の殆どが「松村」という姓だったのが妙に印象的だった。堀田家の中屋敷の跡地だったそうなんだが…。

 さぁ、後は最後の一つ、福禄寿をお祭りしている小網神社だけ…だったのだが、何ともすごい数の参拝者の数に圧倒され、結局遠くから形だけ手を合わせることに。

 程よく疲れ腹も減ったことだし、ということで、茶ノ木神社から見えたバーミヤンで少し遅めの昼食。母はタンメンと小籠包、ワシは五目焼そばと餃子のセットを注文。

 さぁ、後は帰るだけかと思いきや、今回はとことんワシもおっちょこちょいな一面を発揮しすぎた。

 水天宮前駅半蔵門線で、人形町駅は日比谷線…明らかに違う路線なのだが、ここから近いという理由だけで水天宮前駅に入ってしまい、人形町駅の入り口まで向かったはいいけど入り口を見落としたり…何だかなぁ。

 結局疲れを残したまま上野駅で乗り換えてJR→東武線で帰宅。途中上野駅と大宮駅でちょっとした買い物などをしてきた。

 まぁ大変だったけど運動不足気味のワシとしてはいい運動になったし母にとってもいい経験になったようだし、まずは重畳。