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ま、タイトル通り「あったってなくたって大してかわりゃしない(by古今亭志ん朝師匠)」blogであります(苦笑)。

「イエロー・キャッツ」ザ・タイガース

かの沢田研二をリードヴォーカルに擁し、GSブームの立役者的存在として活躍したザ・タイガース。そのあまりのアイドルぶりから、今日のGS研究家たちの間ではあまり評価は芳しくないのだが、あまり有名でない曲に関してはその限りではないのではなかろうか。
この曲もそんな一曲。映画「ザ・タイガース 世界はボクらを待っている」の中でタイガースが歌い、演奏している元気のいいポップ・ロック・ナンバーである。
イントロは御馴染み「猫踏んじゃった」というコミカルな導入部ながら、ノリノリ(死語)のリズムと軽快なサウンドが心地よい。また、この頃が丁度絶好調だった作詞家・橋本淳のよく訳の分からない言葉遣いも究極と言っていいほど決まりまくっている。この人も相当ノリノリ(再び死語)だったに違いない…と思う。
それにしても、すぎやまこういちの曲は変幻自在で捉えどころが無いなぁ…こんなテンポのよいポップな曲からシンフォニックな曲まで、その手がける範囲はかなり幅広くて、改めて凄い作曲家なのだなぁ…と思わされる(余談だが、アレンジャーとしての彼の凄さは、「サイボーグ009(1979年版)」の主題歌「誰がために」のアレンジに尽きるであろう。作曲を手がけた平尾昌晃のたっての頼みだったそうだが、期待以上の出来栄えに平尾昌晃はもとより、原作者であり、「誰がために」の作詞者でもある石森章太郎(当時)も感激したということである)。
そう言えば、この映画の敵役・とある星の王子役を演じていたのは、つい最近「引退」を表明した三遊亭円楽師匠…でした(何せ「星の王子様」ですからw)。